数百年もの永い時を経て、
歴史が実証する木の“力”
日本古来の神社仏閣は、その多くが数百年もの時を経て、建立当時のままの姿で建っています。もちろん、修復や改修を行うからこそ現代の世に存在しているわけですが、解体した部材をそのまま使用する例も珍しくありません。木の耐久性を実証する好例であり、その理由として考えられるのは、木の特性である「呼吸」という作用です。
山から切り倒され、製材された木は、部材となった後でも呼吸を続けます。湿度の高いときは空気中の水分を吸収し、乾燥時には吐き出すことから、木は環境に対して順応性のある素材だと言えるでしょう。これは鉄やコンクリートには見られない特性で、「木は生きている」という事実を如実に示しています。
そうしたダイナミックな自然の力に敬意を表する私たちは、神社仏閣の工法でもある伝統的な在来工法にとことんこだわり、プレハブや枠組み工法は一切行いません。その理由は、職人の手によって長年にわたり少しずつ改良が加えられいまに至った、最も洗練された工法だと考えているからです。

